マフラーパーツの交換方法について、必要な工具や作業について解説していきます。
マフラーを交換する前に
まずは作業環境を決めるところからです。工具やパーツをなくさないためにも室内に環境があればベストではありますが、外でもきちんと管理しながら進めていくのであればさほど問題はないでしょう。
必要な工具は、車種にもよりますが以下のようになります。
- ヘキサゴンレンチ
- スプリングフック
- エクステンションバー
- ソケット
- ソケットハンドル
- レンチ
- 石油系パーツクリーナー(中性洗剤)&ウエス
- メンテナンススタンド
マフラーは下のほうにあるので、メンテナンススタンドがあると作業が楽になります。
マフラーを取り外す
工具を使って、ボルトやナットを外していきます。視線が低い位置での作業になるので、モノによっては作業がしづらくなる場所もあります。そういうときには、工具の先端を延長できるエクステンションバーを用意しておくと楽になりますよ。
マフラーを取り付ける
最初はエキパイを仮止めします。このあと、センターパイプと結合させるため、ガッチリと留めずに遊びをもたせます。
すぐに取り付けたいという気持ちも分かりますが、焦りは禁物。1つずつ取り付けていくものもあれば、仮に組み立ててから取り付けるパターンもあります。手順は大切ですので、先に部品構成や部品の役割をよく理解しておきましょう。
「あれ?」と首をかしげることがあれば、必ず手を停めて取扱説明書を読むようにします。
もしナットを再利用する際には、ねじ切り部分を中心にしっかりと汚れを落としておきましょう。銅グリスを塗っておくとネジがガッチリ固まってしまうことを防げるので、仕上げに塗っておくことをおすすめします。マフラーはどうしても温度が高くなる部分ですので、摩擦熱で溶融・溶着してしまう可能性があります(これをカジリといいます)。
エキパイの仮止めが完了したら、先程取り付けたエキパイとセンターパイプとサイレンサーを繋げます。
取り付け後は脱脂をする
マフラーを装着したら、仕上げに油脂を落とします。中性洗剤か石油系パーツクリーナーをウエスに染み込ませて拭き上げます。
手には油分がありますので、取付作業であちこちについた油脂をそのままにしておくとそこだけくっきりと焼けてしまってムラが出るため、部分的に変色してしまいます。取り付け後は必ず脱脂をしましょう。
この跡にナットやボルトを再度締め直す作業をするかもしれませんが、その後にも脱脂は行いましょう。