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カーボン製マフラーの特徴

「カーボンファイバー」と呼ばれる素材です。carbon(=炭化)fiber(=繊維)という名前から分かる通り、合成繊維を炭化させて作られた素材です。日本語では炭素繊維強化プラスチックと呼ばれており、自動車や自転車にも使われています。

カーボンマフラーの特徴

  • 金属素材より軽く強度がある
  • 熱と摩擦に強い
  • カーボン模様がカッコイイ
  • 加工に手間がかかるため値段が張る
  • 金属のような靭性(ねばり)がなく硬すぎるので割れやすい
  • 紫外線に弱く退色する

金属ではないからこその圧倒的な軽さ

そもそも金属ではないため非常に軽く、耐熱性もあり、それでいて強度もある優秀な素材です。スピード重視でカスタムするならカーボンも視野に入ってきますが、チタンも捨てがたいですね。

カーボンには独特の模様が現れるため、見た目の美しさを重視するドレスアップのパーツとしても重宝される素材です。実際、カーボン調の柄は人気があります。

ただし、カーボンは加工が難しいという難点があって高価です。また、すべてカーボンで統一するのではなく、カバーやサイレンサーをカーボンにして中身は金属製のマフラーにする「化粧カーボン」という方法も一般的です。模様が好きであればむしろ化粧カーボンのほうがいいかもしれません。

紫外線による退色にご注意を

カーボンパーツは黒く引き締まって美しいですが、カーボンがむき出しの状態だと紫外線にやられてだんだんと退色していき、白っぽくなっていきます。そのため、コーティングをして紫外線を防ぐ必要があります。

カーボンは非常に高価なので、なかなか買い替えようと思えるほど手軽なパーツではありません。もしカーボンマフラーにするのであれば、定期的にお手入れをしてあげましょう。「化粧カーボン」は、マフラーに使われているドライカーボンを紫外線から守るという役割も持っていますから、あえて化粧カーボンを施すというのも一つの手段でしょう。

硬すぎるゆえに衝撃には弱い

カーボンは非常に高く、強度もありますが、壊れにくいわけではありません。むしろ衝撃には弱く、割れやすい素材です。金属であればへこむ程度で済んでも、カーボンだとパリンと割れてしまうくらいの強度があり、つまり硬すぎるのです。

割れやすいといっても、立ちゴケ程度ではそうそう傷つかないでしょう。大きな事故を起こして派手に転倒した際、カーボン部分に強い衝撃を加えると割れてしまうおそれがあります。

カーボンは本体も高いし修理費用も高いし劣化はしやすいし、性能は十分ですがあまりコスパはよくありません。それでも目を離せない魅力があって、うっかり「欲しい」と思ってしまうような、ロマンを感じる素材ですね。