マフラーが故障してしまったら

マフラーが故障する主な原因と症状

マフラーはエンジンから出る排気ガスの温度や圧力を下げることで、排気音を下げるのが主な役割です。
同時に、排気ガスの圧力を調整することで、エンジンの出力を最適に保つことができます。
従って、マフラーが壊れると大きな音がするようになったり、匂いや煙が出たりします。
さらに、うまく排気がされなくなると、エンジンの調子が落ちてしまうことにもなります。

故障の主な原因としては、まずマフラー自体に穴ができてしまうことが挙げられます。
これは腐食によることが多く、年数が経つことで錆がひどくなり穴が開くのです。
最近のモデルのマフラーの多くは錆びにくいステンレス製ですが、完全に錆を防げるわけではないので、いずれはこの問題が出てきます。
特に、海沿いで塩分を含んだ風が吹くところや、悪路をしょっちゅう走っていると腐食が起こりやすくなります。
また、経年劣化とは別に、石や縁石などにぶつけて穴が開いてしまうこともあります。

マフラーの一つのパーツである触媒が壊れてしまうことも、異常の原因となります。
この場合、排気ガスが出ている時にカラカラといった音が聞こえるケースが多いです。
また、排気音が大きくなると共に、振動が大きく感じられることもあります。

触媒というのは特殊な材質に排気ガスを通すことで、有害物質を無毒化する役割を果たします。
触媒が壊れると排気ガスに有毒ガスが多くなり、匂いがきつくなることもあるので注意が必要です。

マフラーから通常の排気ガスの色と異なり、濃い白煙が出るという症状が見られることがあります。
このケースでは、マフラー自体は問題がなく、エンジンの調子が悪いことが多いです。
エンジンオイルが漏れて、ガソリンと一緒に燃焼してしまうと、その煙が排出されてしまうことによって起こります。

マフラーの修理方法

マフラーに穴が開いている場合は、穴が1センチ未満の小さなものであれば、とりあえずそれを埋めることで対応できます。
マフラー用もしくは耐熱・金属用のパテを使って穴をふさぎます。
穴の周囲を一度洗浄液などを使ってきれいにしてから、パテを塗って埋めます。
完全に乾いてひび割れなどが生じていないことを確認すれば完了です。

穴がさらに大きいとか、すでにパテで修理したものの何回も同じ問題が繰り返すということであれば、マフラーごと交換するのがベストです。
また、触媒が壊れている場合もその部分を交換しましょう。
マフラー全体にしても触媒にしても、メーカーやモデルによって必要な部品が異なります。
純正品と社外パーツといった違いもありますので、パーツ本体の価格と工賃の総額の見積もりを出してもらい、自分で出せる予算を考えて選びましょう。