アールズギアの特徴とは?
アールズギアは三重県亀山市に拠点を構えるメーカーで、元スズキのワークスライダーとして活躍した樋渡和裕氏が代表を務めています。
開発から製造まで一貫して「ライダーの感性」を最優先した製品作りを行っており、リッタークラスの大型バイクを愛するライダーの間で、高い支持を得ているブランドです。
多くのメーカーが機械による大量生産にシフトする中で、アールズギアは職人による手作業の工程を非常に大切にしています。
主要パーツの溶接箇所を一つひとつ確認すると、そのビード(溶接跡)の美しさに驚かされることでしょう。
均一で緻密な溶接は、単なる見た目の美しさだけでなく、長期間の走行による振動や熱に耐えうる高い耐久性の裏付けでもあります。
アールズギアでは「一本のマフラーで走りが変わる」ことを徹底的に追求しています。
ダイナモによる数値的なデータはもちろんのこと、代表自らが走り込み、右手のスロットル操作に対してエンジンがどう応えるかという実走フィーリングを極限まで突き詰めているのが強みです。
中低速域でのトルクを犠牲にすることなく、高回転域まで淀みなく吹け上がる特性は、プロフェッショナルが作り上げた機能美といえます。
所有する喜びと走らせる喜びの両方を、高い次元で満たしてくれるのがアールズギアの最大の魅力なのです。
アールズギアが支持されているのは、単にこだわりのあるパーツを作っているというだけでなく、高い信頼を受けているからです。
近年の騒音規制は非常に厳しくなっていますが、アールズギアの製品はすべてJMCA認定を取得した車検対応モデルです。
不快な雑音を徹底的に排除し、ライダーの耳に届く「心地よい低音」を調律するように作り込んでいます。
また、安全性、環境性能、そして走りの楽しさといったすべての要素を妥協なく盛り込んでおり、その品質の高さを約束しています。
アールズギアが作るマフラーの特徴
アールズギアの代名詞ともいえるのが、フルチタンマフラーの「ワイバン」シリーズです。
最高級のチタン素材を贅沢に使用し、一本ずつ丁寧に「手曲げ」によって成形されているのが大きな特徴です。
チタンは非常に硬く加工が難しい金属ですが、熟練の職人がパイプの中に砂を詰め、バーナーで熱しながら手作業で曲げていくことで、機械曲げでは決して真似のできない滑らかで優美なアールを描くことができます。
この滑らかな曲がりは、排気ガスの流れをスムーズにし、エンジンのポテンシャルを最大限に引き出すために不可欠な要素です。
さらに、ワイバンシリーズを象徴するのが、目を見張るほど鮮やかな「ヒートグラデーション」です。
チタン独特の青く美しい焼き色は、ただ焼いているのではなく、長年の経験に基づいた温度管理によって均一かつ深く色付けされています。
ミラーフィニッシュ(鏡面仕上げ)されたサイレンサーは、周りの景色を映し出すほど美しく、愛車のリアビューを劇的に引き締めてくれます。
また、チタンを採用することで圧倒的な軽量化を実現しており、純正マフラーと比較すると半分以下の重量になることも珍しくありません。
性能面においても、全回転域においてパワーとトルクを上乗せする設計がなされています。
多くの社外マフラーが、ピークパワーの向上と引き換えに低回転域の扱いやすさを損なうことがあるのに対し、アールズギアは「常用域での楽しさ」を重視しています。
信号待ちからの発進や高速道路での追い越し加速など、日常的に使う回転域でエンジンの力強さを体感できるよう、緻密な排圧コントロールが行われているのです。
このように、「マフラーを変えただけで排気量がワンクラス上がったような感覚」を得られるのがアールズギアの魅力なのです。

